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【熊本地震後のペンションダイアリーの近況報告】

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10月2日からは「熊本地震被災からの全録・あの日がなければ




目次

更新。各日付の箇所へ移動します。

7月1日
7月2日
7月3日
7月4日
7月5日
7月6日
7月7日
7月8日
7月9日
7月10日
7月11日
7月12日
7月13日
7月14日
7月15日
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7月17日
7月18日
7月19日
7月20日
7月21日
7月22日
7月23日
7月24日
7月25日
7月26日
7月27日
7月28日
7月29日
7月30日
7月31日


更新 平成28年7月1日7時


★小雨に濡れる水基の門前町

昨日時間がとれたので、阿蘇神社の門前町の、水基(みずき)巡りに行きました。
水基とは水飲み場のことで、ここの門前町には豊富な湧き水が沢山あり、
阿蘇神社参拝後の、散歩コースに最適です。


小雨でしっとり濡れた町は、落ち着いた良い雰囲気だった。
でも梅雨時期で平日の午前で、しかも地震の影響か、訪れる人は少なかった。
店舗も休みが多かった。


そんな中この店は営業していた。
かんざらしの店「結」で、古い民家をそのまま改築していて、
冷たい白玉と、湧水地に自生するクレソンを練りこんだ白玉を、頂くことが出来る。


シロップは、白蜜・黒蜜・きな粉・生姜があり、
懐かしい味がした。


お店の方と地震の話をしたが、ここも結構揺れたが、
家の柱がずれ落ちていなかったのには驚いた。
柱は玉石に乗っているだけなのに。


★やっと雨が上がった。
昨日6月30日午後、やっと雨が上がって、今朝は久しぶりに朝日を見た。
出されていた警報は全て解除され安堵した。
予報では、暫らくは晴れから曇りの天気が続きそうだ。
もうこのまま梅雨明けとなってほしいが・・・。


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更新 平成28年7月2日7時


★新阿蘇大橋!


今朝の新聞に嬉しいニュースが載っていた。
地震で崩落した阿蘇大橋を、少し下流側に新しく掛け替える。
しかも橋は今までより長くなりそう。

正直阿蘇大橋は、もう無理だろうと思っていた。
橋の側の山の崩落が酷いので、現地を見た人は皆んなそう思っただろう。
だから嬉しかった。

住民の通勤・通学・買い物などの生活にも大切な橋で、
また今までより規模は大きく、新しい観光スポットにもなりそうだ。

どんなデザインになるのかな。
名前はやっぱり「新阿蘇大橋」かな。
今からワクワクしている。
よかった、よかった。


★雨のない朝


久しぶりに雨のない朝を迎えた。
東の空には三日月も出ていた。
拡大写真は「こちら

雨も上がって、阿蘇大橋のニュースに、今日は朝から気分が良い。


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更新 平成28年7月3日7時


★主要道路の復旧ルート提案・工事が続々と始まった

昨日は阿蘇大橋の架け替え案が提示されたが、
国道57号線北側復旧ルート提案と、俵山トンネルルートの復旧工事も開始された。

この2ルートは、南阿蘇から熊本市内や大津町への大変重要な道路で、
1日でも早い復旧が待たれます。


★国道57号線北側復旧ルート
計画では、立野を通るルートは諦めて、大津から赤水まで、
山側に道路とトンネルを作ることになった。
このルートの完成は数年かかる予定。



★俵山トンネルルート
南阿蘇から西原村へのルートは、トンネルが貫通して、アクセスが飛躍的に便利になった。
おかげで観光客も増えたり、定住する人も増え、南阿蘇は賑やかになった。

しかし今回の地震で、トンネルの壁は崩落、道や橋は亀裂が入った。
このルートがなければグリーンロード南阿蘇を通るわけだが、
グリーンロードは冬期は凍結のため通行止めとなる。

だから国道57線より、こちらの復旧が優先される。
年内開通を目指して、このルートはすでに復旧工事が始まった。
冬が訪れるまで開通したら有り難い。



★明日は阿蘇山登山道路


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更新 平成28年7月4日7時

★阿蘇山登山道路も復旧へ

阿蘇の観光のメインはなんといっても、阿蘇山火口見物です。
世界中には火山は沢山ありますが、
活火山の火口を手軽に見ることが出来るのは、阿蘇山しかありません。

しかし熊本地震で、阿蘇山登山道路が崩落し、
全ての登山道路が通行禁止になって、登ることは出来ません。

特に酷いのは、草千里展望台がある辺りです。
ここからは中岳や有明海も望め、景色が素晴らしい所ですが。



しかしこの道も復旧プランが提示され、工事が始まります。
復興に向けて動き出した事は大変嬉しいし、期待が大きく膨らみ希望が出てきました。
いよいよこれからですね。

★下の写真は、その草千里展望台から過去に撮った風景。


星空に上がる中岳のストロンボリ式噴火。左の白い大きな星は木星。


厳冬の草千里の湖は凍りついて、夕焼けを反射して赤く染まっていた。


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更新 平成28年7月5日8時


★仮設住宅建設急ピッチ

南阿蘇村は、六ケ所に応急仮設住宅団地の建設中。

1)岩坂仮設団地(大津町)
2)室南出口仮設団地(大津町)
3)長陽運動公園仮設団地
4)加勢ノ上仮設団地
5)陽ノ丘仮設団地
6)下野山田仮設団地

3)長陽運動公園仮設団地はすでに完成、入居が始まりました。

殆どの被災者は、今はファームランドに避難していますが、
ここは7月末で閉鎖されます。

今後仮設住宅や、みなし仮設住宅へ移動しなければなりません。
その仮設住宅の期間は、約2年です。

その2年で、今後の計画を立てねばならないので、
まだまだ落ち着かない日々が続きます。


仮設住宅団地の建設地にも、朝が訪れた。
写真は下野山田仮設団地。
ここはまだ敷地を造成中。


被災者の車で埋め尽くされた、避難所の阿蘇ファームランドの駐車場。
ここも仮設に転居する人達で、だんだん少なくなっていくのだろう。


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更新 平成28年7月6日8時


★雲海が流れ下る


阿蘇谷に発生した雲海が、右から左へと渓谷を下り流れて行った。
それは音もなく、静かに蠢く巨大な生き物のように。

白い建物は、東海大学農学部阿蘇キャンパス。
左の崩落した山の下には、阿蘇大橋があった。


★ももいろクローバーZがやって来たが

ももいろクローバーZがファームランドへやって来た。
と言っても三人だけだったが。


でも・・・
一部のファンだけ盛り上がっていたが、
彼女たちの持ち歌を知らないんですね。
彼女たちは国内だけではなく、海外でも人気があるのは知っているが、歌は知らない。
ちびっ子も大人達も歌を知らない。
一緒に歌おうって言われても、子供たちも困っていた。
持ち歌より皆んなが知っている歌を、歌ったほうがよかったのでは。

何曲か歌ったが、一番で終わるので中途半端。
彼女たちには責任はないのだが、もっと演出に工夫を。
せっかく来てくれたのにねぇ。

ただ最後にサイン会が行われていたが、長い列が出来て、こちらは盛大だった。


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更新 平成28年7月7日7時

★あ・つ・い!

連日の豪雨がやっと終わったと思ったら、今度は猛暑の毎日。
暑い、とにかく暑い。
車に犬のシュウがいるので、日中は影を探してアチコチ移動する毎日。
でも大雨で、土砂災害がこれ以上発生したら困るので、このぐらいは我慢しよう。

写真は阿蘇五岳の一つ「往生岳」上空に湧き上がる入道雲。


★7月4日非通知で、私の携帯に電話をかけられたご婦人へ、ご連絡します。

先日、地震当時高野台団地にお住いだった方から、
今団地はどうなっているのかと、問い合わせを頂きました。
しかし地震後まだ行った事がなかったので、詳しくは返答できませんでした。
そこで昨日行ってみました。

ちょうど避難所から、帰宅されていた住民の方がいましたので、尋ねました。
「地震直後と変わっていません。
電気・水道は止まったままで、道路の亀裂だけは村が補修しています。」
とのことです。
犬がいて、黄緑色の自家用車の方でした。

電話のご婦人。おわかりになりますかね。


黒川集落から、入り口までは行けます。
崩落した土砂はまだそのままで、東急別荘地へは通り抜け不可。
ここを左に曲がって進む。


団地内も、被害にあった住宅や車はそのままだった。


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更新 平成28年7月8日7時


★熊本地震の七不思議−阿蘇版

震度7の二度の激震に襲われ傷ついた熊本。
地震発生から三ヶ月近くが経ち、
やっと落ち着いて、今までそして今後の事を考える様になった。

そして気づいた、地震後に身の回りに色々不思議な出来事が起きていた。
その幾つかをここに書き出し「熊本地震の七不思議−阿蘇版」とします。

なお内容に関しては、独断と偏見で書いていますので、
異議申し立てはお断りします。


1【神様が身代わりに】

今回の地震で一番不思議だったのは、
阿蘇神社は倒壊したが、周りの民家は無傷だった。
門前町の民家は、築年も古く昔の家が多いいが、なぜ倒壊せず、
阿蘇神社だけ被害にあったのか。
もしかしたら神様が、住民の身代わりになったのでは。
と思いながら倒壊した姿を見ると、涙が出てきた。


2【橋が先か、山が先か】

阿蘇大橋の落下は、山が崩落して橋はその土砂に流された。
と言うのが定番になっているが、
地震発生時、近くのコンビニにいた店員やお客の話では、
最初に「バギバギ」と音がして、その後「ゴー」と言う音を聞いた。
と言う事は最初に橋が落下して、その直後山が崩落したのではないか。


3【緩やかな傾斜なのにナゼ崩壊】

京大火山研究所の丘の崩落で、高野台団地で犠牲者が出た。
体育館であった説明会での、熊本大学の教授の話によると、
「この丘の傾斜は緩やかなので、なぜ崩落したのかわからない」
そういえば急斜面の山で崩落が多数発生しているが、
ここは以前は散歩で登り降り出来るぐらい緩やかだった。


4【この湧水池だけが枯れた】

南阿蘇は白川水源を始め、小さな湧水水源がたくさんあるが、
地震後、塩井社神社湧水だけが枯れてしまった。
なぜここだけが湧水が出なくなったのか?。


5【山が鳴いた】

災害が発生する直前に、何らかの前兆現象が起きる。
「変な臭がした」「崖から水が湧きでた」「小石がパラパラと落ちてきた」「井戸の水が濁った」などだが、
今回ある地区の人達が、地震が起きる前に「山が鳴いた。今まで聞いたことがない音」を聞いたそうだ。
でも不思議なことに、ここの地区は被害がなかった。


6【あの神話を現代人が体験】

神代の話では、健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、外輪山を蹴って壊し、阿蘇のカルデラ湖の水を抜いた。
そこが今の立野地区だ。

アカデミックに考えれば、有史以前に立野で活断層による地震が起きて、外輪山の一部が崩落した。
今の「立野火口瀬」と言われる所だ。

そして今回、我々現代人が体験した熊本地震だった。
被害はここに集中している。

やはり神話には、元となったその史実が、隠されているのでは?


7【すぐ身近に奇跡が】

地震発生時、ダイアリーのあるメルヘン村には、
三十数人の住民と20台の乗用車があったが、ケガ人や車への被害がなかった。
倒壊した建物・電柱や、崩落した土地・道路の被害状況からして、これは奇跡だと思う。
皆んな無事でよかった。


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更新 平成28年7月9日7時


★ふっこう割で「観光の阿蘇」復活を


熊本地震で落ち込んだ観光客を対象に、
宿泊料金最大70%引きの九州ふっこう割が始まりました。
この企画をキッカケに阿蘇にも、観光客が戻ってくればいいのだが。


★また雨だぁ〜


また雨が降ってきた。
今度は台風1号の影響の雨だ。
しかも猛烈な雨で、土砂災害が起きなければいいが。
もう雨は勘弁。
一体なぜ九州ばかり降るのだ。
関東では水不足と言うのに。


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更新 平成28年7月10日


★熊本地震被害発生のメカニズム解説書


阿蘇の地質調査で、ダイアリーをよくご利用されている熊本大学の先生から、
今回の熊本地震をまとめた専門誌を頂きました。


専門的な本で、いろいろ難しい専門用語が出てきます。
テフラ層?シルト質火山灰?下降軽石堆積物?

しかし私は地学や科学が好きなのと、
日頃阿蘇のことを先生から色々聞いているので、なんとなく理解できました。
なんとなくですよ。
もちろんわからない用語はネットで調べたり、何度も最後まで読み返しました。


例の京大火研の丘の斜面崩落も解説してありました。
ここの崩落は、別に不思議でも何でもなかったのですね。


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更新 平成28年7月11日6時


★いよいよメルヘン村の地質の調査へ


ダイアリーへ戻ってみたら、駐車場に三本の杭が打ってあった。
近いうちに、メルヘン村の地質調査のボーリングが始まる。
その結果、ここの丘が今後どうなるのかがわかってくる。
その事は、メルヘン村の皆んなが一番知りたい事だ。
そして今後の計画が立てられ、前へ進むことが出来る。


★夏がやって来たが


ダイアリーの庭に大きなネムノキがある。
散歩の時、鉛筆ぐらいの太さのネムノキを引き抜いて、庭に植えていたが、
20年経った今は、巨木になっている。

雨上がり、その木の花にアゲハが蜜を吸いに飛んできた。
ネムの花は、線香花火を逆さにしたような、かわいい花だ。

夕方にはカナカナも鳴き出して、いつものように阿蘇にも夏がやって来た。
いつもの夏と変わっているのは、傷ついた大地と家々そして人々だ。
元に戻るのはいつの日か。


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更新 平成28年7月12日7時


★無人のメルヘン村にもゴミ収集


メルヘン村のゴミ収集として使っていた倉庫に、張り紙があった。


ゴミ収集が再開された。
今は誰もいなくなったペンション村に、ゴミ収集とは有り難いことだ。
時々戻って片付けをした時、色々ゴミが出るから。


★車中泊が続く


シュウは車のトランクが、今の住処になっている。
もう三ヶ月近くここで過ごしているシュウは退屈だろう。
車も軽自動車だから、狭くて辟易しているので、
時々京大火山研究所の丘で離して、自由に走らせている。
車の中は、シュウの抜け毛で、大変なことになっている。


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更新 平成28年7月13日8時


★あの日から4年

あの年の7月11日から12日へ日付が変わった頃から、雨が降りだした。
しかも段々と強くなり、夜中にはカミナリと豪雨になった。
それはよく言う「バケツをひっくり返したような」なんて、そんな生易しいもんじぁなかった。
「水の入ったバケツごと叩きつける」と言えばお分かりか?
生まれて初めて、雨が怖いと思った。
その豪雨は一晩中続き、当然一睡も出来なかった。

そして長かった夜が開けた。
雨は小降りとなっていたが、
突然村の防災無線がけたたましく叫んだ。
「○○地区の消防団は、直ちに出動してください!」
「○○地区に避難指示が出ました。すぐに避難してください!」
メルヘン村の下の県道(今回地震で通行止めになった道路)は、
消防車・救急車、自衛隊の車両、報道の車が、途絶えることなく走りだした。

一体何があったのか?
TVをつけて驚いた。
豪雨の影響で、阿蘇地区には至る所で山の斜面が崩落して、多くの犠牲者が出ていた。
九州北部豪雨があったのは、今から4年前だった。


その時、子供たちと一緒に、民家の泥出しのボランティアに参加した。

4年経って、今度は逆にボランティアの皆さんに助けられる事になるとは。


★始まった地質調査のボーリング


やっとと言うか、待ちにまった地質調査のボーリングが始まりました。
まずはメルヘン村の丘の中心部分から、始まったみたいです。
でも雨が多く作業は大変みたいです。
相変わらず阿蘇をはじめ九州には、雨が降り続いています。
早く雨が上がらないかな。


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更新 平成28年7月14日7時


★チョットだけ


本日午後10時よりNHKの「クローズアップ現代+」をよかったら見てください。
テーマは「深まる苦悩 〜熊本地震3ヶ月 新たなリスク〜」
果たして「新たなリスク」とは。
番組の内容は詳しくは知りませんが、私が番組の中にチョットだけ映るそうです。
男前に写っていればいいなぁ。


★由紀さおり・安田祥子、熊本地震復興支援コンサート「阿蘇の夏空へ」

先日、阿蘇のホテルで姉妹のコンサートが開催されました。
応募ハガキの抽選が当選したので、二人で行ってきました。

姉妹の透き通った歌声、笑いを誘う軽妙なトーク。
もちろん歌も、皆んな知っていました。
あっという間にコンサートは終了。

そして終了後は、会場の外で皆んなに握手。
被災者の皆んなはニコニコ。

豪雨で飛行機の着陸が懸念される中、来熊して頂いて有難うございました。
また私達一人一人に声を掛けて頂いて感激しました。
爺ちゃんも婆ちゃんも、オジちゃんもオバちゃんも、ママもパパもちびっ子も、
皆んな元気をもらいました。
機会があれば、また来てください〜。


★まだまだ続いている豪雨

ところで皆さんお住まいの地区の雨はどうですか?
阿蘇は相変わらず雨、しかも豪雨の毎日です。
こんなに続くと、色々な復旧工事も滞って、なかなか前に進まない。
また新たに土砂災害が懸念され、避難指示が発令されたりと、
気が休まらない日が続いています。
とにかく1日でも早く、梅雨が明けることを祈っています。


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更新 平成28年7月15日6時


★みなし仮設へ移住

今まで阿蘇ファームランドのドームで避難生活をしていましたが、
新たに「みなし仮設」として、近くのペンションをお借りすることになりました。

みなし仮設は通常の仮設住宅と違って、
民間のアパートなどの賃貸を自分で探して、そこを仮設住宅と借り上げる事で、
毎月の賃貸料は県から支払いがあり、期間は仮設住宅と同じ2年間です。


このペンションはダイアリーから少し離れた場所にあり、
地震後ペンションを廃業されて、郷里へ帰られたので、
こちらのご厚意によりお借りすることが出来ました。

ここは開業がダイアリーとほぼ同じで、以前からよく知っていました。
「6月26日」記のピレネー犬の「ニッキー」は、ここで生まれました。

緑の木々に囲まれ、木漏れ日と吹き抜けるそよ風が気持ちいいです。


玄関の軒が広いので、ダイアリーで使っていた「シュウ」の犬小屋を持ってきました。
自分の匂いが付いているので、自ら中に入って安堵した様。
三ヶ月間狭い車のトランクで生活していたシュウは、
やっと落ち着いて、ぐっすり眠りにつきました。
ご苦労さん。


広い窓の外には緑の森が囲むが、片付けがまだなのでゆっくり味わう暇はない。
雨が降り続いたので、まだトームから全部の荷物が運び出せていない。
この週末にも移動を完了させたいが、
ほかの被災者も仮設住宅に移動されそうなので、混雑するかも。
しかも週末の天気予報が雨とは・・・。

今までは皆さんが阿蘇へ来られたら、
地震の爪痕が残るダイアリーの庭でお会いしたが、
これからはここでコーヒーなどお出し出来ますので、ぜひお越しください。
事前にご連絡くださいね。


なお、場所はナビで「ペンションおかの家」で検索されたらいいと思います。
ペンションのんびり村内にあり、入り口に地図の看板があります。


この三ヶ月間、様々な地震関連の出来事と遭遇して、すこし走り過ぎた感じがする。
ここでゆっくりし、そしてこれからの人生を考えるとしよう。
あと30年は生きてみようと思うから。


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更新 平成28年7月16日6時


★晴れた〜


遂に晴れました。
一体何日ぶりの青空か?
やっぱり空の青さと、田んぼや木々の緑は、気持ちいいですね。
特に今年は、その思いが一層します。

もう雨はいいです。
雨はご遠慮しますので、暫らくは降らないでください。
降るなら関東地方の山沿いで降ってください。
関東は水不足だと聞いていますので。

写真は南阿蘇村両併で撮影。
南阿蘇平野から阿蘇五岳が並びます。

拡大写真は「こちら


★庭と展望がお薦めの「りんどう花房」


南阿蘇村久石に、押し花喫茶「りんどう花房」があります。
こちらは地震の影響は無かったです。
ここのお薦めは、なんといっても、ご夫婦自慢の庭です。
四季折々色々な花が咲き、花好きな人達にもお薦めです。


その庭から、広がる南阿蘇の田園風景や、阿蘇五岳も展望できて最高です。
この庭で、コーヒーとピザ窯で焼いたピザを頂きながら、
田園を渡る風に吹かれる時、それは至福の時です。
やっぱり南阿蘇は良いなぁ。


ピザ窯はご主人手作りです。
奥様は押し花教室の先生で、かつてはダイアリーママも押し花を習っていました。

南阿蘇へお越しの際には、是非ここで至福の時を過ごしてみてください。

HPは「こちら


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更新 平成28年7月17日8時


★メルヘン村の現状


ボーリング調査は二箇所目に入りました。
ボーリングの場所は、メルヘン村のメンバーは写真で判断できると思います。



ダイアリー戻った時、下の方からチェンソーの音がしたので、下りてみたら、
崩落したメルヘン村入口の辺りの木々を伐採していました。


もしかしたら測量が始まるのかな。


そこにはメルヘン村の象徴の集合看板のポールだけが、倒れずに立っていた。
かつてはここが入り口だった事を、思い起こさせる。
しかしよく見れば、一軒のペンションの看板がなくなっていた。


地震直後にはあったのだが、
その後の崩落で、木の枝が当たり、外れたのだろうか。


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更新 平成28年7月18日

★走行にはご注意


シュウの朝の散歩の時、道路に一枚の車のホイールカバーが落ちていた。
多分道路の凸凹の衝撃で、外れてしまったのでしょう。


今阿蘇の道路は、地震で亀裂が入ったり、波打った箇所は、簡単な補修しかしていません。
とりあえず応急補修をして、通行だけは確保しています。
だから写真のような場所は無数にあり、車は衝撃を受けます。
また狭い道で、側溝に脱輪した車もよく見かけます。
皆さんも阿蘇にお越しの際は、十分気をつけて走行してください。

こういった場所をいつも走っているので、我が家の車もいろいろ障害が出てきています。
・ドアから雨漏りがする。←修理工場は地震の後の修理の車で多忙なので、パッキンだけ取り寄せて、自分で取り替えた。
・時々ベルト鳴きがする。
・時々ヒーターブロアが回らない。
車が古いので仕方ないか。
本来なら来年の春には買い替えへ計画していたが、早くなりそうな。

今乗っているスバルのプレオは、
そうとう昔の車で、外見も超地味だけど、
スーパーチャージ+CVT+4気筒+四輪独立懸架で、
普通車に負けない加速・走りを見せるので、大変気に入っているが。


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更新 平成28年7月19日6時


★地震と大雨で山も被害が拡大。


写真の風景は、皆さんよくご存知ですね。
阿蘇登山道路崩壊で、今はこの草千里までは行けません。
で、この向かいの山は「烏帽子岳」と言いますが、
5月末にはミヤマキリシマが咲き、山がピンク色に染まります。


写真は昨年5月に登山した時撮影。

しかし地震の後、この山の反対側は無残な事になってしまった。


こちらが地震後、撮った写真です。
茶色の山肌は、すべて今回の地震で崩落した跡。
その後の大雨でも崩れてしまった。
右側の手前の低い山も同じです。
かろうじて緑が残っているが、この山が緑の山に蘇るのはいつの日か。
自然界の回復力は、想像以上に早いので期待したい。



写真の山は「夜峰山」
地震直後、体育館に避難していたら、「夜峰山が崩れる!」と情報が入って、館内は騒然とした。
山の峰沿いに亀裂が見つかった。
向かって右側に崩れるのではないかと心配したが、大規模な崩落はなかった。
しかし写真にも写っているが、何箇所で崩落があって、
山裾の住民に避難指示が出たり、地震後の大雨で土砂崩れの被害が出た。

南阿蘇をカバーするテレビの中継塔も傾いて、現在も使用不可能となっている。
今は観音桜の公園に、臨時の中継所が出来て、
民家のテレビのアンテナの向きは変えられた。
地震の影響は、いろいろな場所で出ている。

阿蘇も梅雨が上がって本格的な夏を迎えたが、
雷雨の時は土砂崩れの危険箇所が多く存在して、まだまだ気が休まる時は来ない。


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更新 平成28年7月20日6時


★夏空の下には


全国的に夏を迎えて、毎日暑い日が続いている。
阿蘇もすっかり夏景色となった。
写真は赤水からミルクロードに向かう途中の、二重の峠で撮影。
しかし視線を下に向けると、ここが地震の被災地だと思い知らされる。


黒川沿いの土手にはブルーシートが掛けられ、崩落を防いでいる。
ここは九州北部豪雨の時も被害が出ている。


写真の道は、赤水からミルクロードへ向かう、今は国道57号線の迂回路となっている。
地震前は、この道を通る車は少なかったが、今は写真のように数珠つなぎ状態だ。

しかしよく考えると、もし二重の峠越えの道も、地震で通行不可能になっていたら、
南阿蘇から熊本へのアクセスは、内牧まで行って大観峰に登って、・・・
考えるだけで嫌になってしまう。
本当にここが残っていてよかった。


★「メルヘン村情報」


村内に入る唯一の道が、拡張工事に入っています。
杉を伐採して通りやすくなって、
これで重機が村内に入る事が可能になった。


ダイアリーの駐車場には、写真のセンサーが設置してあった。
土地の動きを観測しているのでしょうね。


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更新 平成28年7月21日6時


★阿蘇ファームランドを離れて思い出すのは

地震発生→南阿蘇村中学校体育館→高森コテージ→阿蘇ファームランド→ペンションおかの家
と避難所を点々としていますが、
阿蘇ファームランドが今のところ一番長く滞在しました。
もっともいずれはここ「ペンションおかの家」が長くなると思います。
で一番長くいた「阿蘇ファームランド」では、色々な出来事があった。


とにかく雨の日が多く、雨上がりには霧が発生してドームを覆い、
それなりにいい雰囲気になった。
でも・・・
下に続く。


その夜は雷雨で、停電も頻繁に起きていた。
車中泊のシュウが心配になったので、夜中に駐車場へ向かったが、
駐車場からドームまでの途中、エレベータに乗る必要がある。

「もしエレベータが停電になったらどうしよう」と一抹の不安があったが、
このルートしかないから仕方なく乗った。

しかし・・・箱が動き出した途端、「ガタン」と停まってしまった!
停電になって、エレベータが止まってしまったのだ。
心配が当たってしまった。

生まれて初めてエレベータに閉じ込められてしまった。
「えーマジかよ」こんな経験したことがなかったので動揺したが、
強力ライトを持っていたので点灯して、「待てよ待てよ、落ち着けよ」と自分に言い聞かせた。

「緊急連絡電話があるはずだ」と考えていたら、予期しないことが起きた。
なんとエレベータが自動で上に向かって、静かにゆっくり動き出した!
スイッチパネルに赤い文字で「只今救出しています」と表示された。
そして乗った二階に戻って、ドアがゆっくり開いた。
すぐに飛び出て事なきをえた。

皆さん知っていました?
エレベーターって停電したら、自動で元に戻るのですね。
貴重な体験をした。

ところで駐車場はどうなったかって?
結局エレベーターを使う必要のない離れたゲートまで行って、駐車場に辿り着いた。
でもこのルートは、ファームランドの端から端まで歩いて移動する必要があり、
しかも深夜で強風と豪雨だったので、車に到着した時は疲労困憊。
傘の骨は折れ、ズボンはびしょ濡れ状態だった。

ファームランドでは色々あったが、このことが一番心に残っている。



ここで一番大変だったのは、移動だった。
敷地が広いので、ドームから駐車場、食事会場などへ行くのに巡回バスが走っていた。
バスの運転手さんは4名いて、皆さん個性があって楽しかった。

その中で写真の運転手さんはいつもテンションが高く、
皆んなに手を降ったり、声を掛けたりと元気だった。
最後の日にバスと一緒に記念撮影。

実はこの運転手の人とは、今でも朝シュウの散歩の時、出会います。
朝5時なので、早朝出勤時でしょうね。


駐車場からドームへ向かう途中には、写真のトンネルも通るわけだが、
ここは坂道になっていて、退所するときの荷物運びは大変だった。
ドームの側に車が入れないので、これを何度も繰り返した。
写真には台車を押すダイアリーママが写っているが、本当は私が押した。
撮影するために替わったのだ。
念のため。


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更新 平成28年7月22日6時


★夏が来たが


阿蘇にも夏が来て、猛暑の日々が続いている。

写真は南外輪山の清水峠付近。
この辺りは地震の影響はなかったようだ。
同じ南阿蘇村でも、被害の程度がまるで違う。
やはり活断層が通っている旧長陽地区に、集中している。

ここの田んぼの稲は順調に育っているようだ。
長陽地区では、多くの場所で田植えが出来ない状態だ。

拡大写真は「こちら


★国道で見たのは復興への兆し


国道325号線を走っていたら、駐車場にトレーラーの集団を見た。
荷台には巨大なコンクリートの柱が載っていた。
地震被害があった橋か道路に使用するのだろう。
先日も停まっているのを見た。
すでにアクセスの復旧工事が、始まっているのだろう。

この様な景色を見ると「いよいよ始まったなぁ」と嬉しくなってしまう。


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更新 平成28年7月23日6時


★残月


早朝、シュウと散歩に出かけたら、西の空に満月が朝日に輝いていた。
写真を撮っているので、どんな時でも空を見上げる習慣があって、
景色の変化に敏感になっている。
ここで一句読めたらいいのだが、そっちの方はまるで才能がない。

写真の東屋は、長陽パークゴルフ場。
ここのパークゴルフ場は、コースが良いので有名で、
色々な大会も開催されていた。
地震後は災害廃材の置き場になっている。
ここも早く以前のように復興すればいいのだが。

薄っすらと写っているのが「北向山」。
ここは阿蘇では唯一原生林が残っていたが、
今回の地震でいたる所で崩落が見られる。


★テレビに出たら


先日NHKの「クローズアップ現代プラス」に出たけど、私への反響が多かった。

当時はファームランドにいて、食堂に行ったら皆さんから、
「テレビに出てたね」とか「アナタはペンションの方だったのですね」と言われました。

また娘達も勤め先で、「お父さんがテレビに出ていたね」「お父さんが出ていたのでびっくりした」などと言われたそうです。

一番驚いたのが、
日頃あまり行ったことのない銀行の窓口の行員が、
「野木さん(私の苗字)、テレビに出ていましたね」と言われた。
当然私はこの行員のことは知らない。

私は日頃から目立たないように、地味〜に生活しているのだが、どうしてわかったのか?
と、ダイアリーママに言ったら、
「どこが地味なの!結構目立つでしょ」と言われた。
心当たりはないのだが・・・。


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更新 平成28年7月24日7時


★夏休みがやって来た。

学校は夏休みにはいった。
夏休み期間中はペンションにとっては、一年の内で一番の稼ぎ時で、
暑さと多忙な毎日だった。

しかし今年の夏休みはチョット違ってしまった。
我々にとっても、本当の夏休みになってしまった。
これではいけないのだが、どうしようもない。
もう開き直るしか無い。

今年はゆっくり阿蘇の夏を楽しもう。
久しぶりに花火大会にでも行ってみようか。
花火大会は週末に行われるから、ペンションを始めてから一度も行っていないので、
30年ぶりかな。
でも犬のシュウが、花火の音に怖がって吠えてしまうのでどうしょうか。


夏休みと言ったら「カブトムシ」
ダイアリーの庭にはクヌギの木があるので、カブトムシをよく見かけた。
しかし今年の夏はどうかな?


★ポストも一緒に仮設へ


ダイアリーの玄関に設置していたポストを、
仮設へ移しました。
この手作りのポストは結構古く、地震にも耐えて、壊れずに残っていた。


仮設が何処になっても、このポストだけは絶対に外して移そうと思っていた。
だからここでポストも、仲間に入れてもらってよかった。


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更新 平成28年7月25日6時


★新たにボーリング


メルヘン村に戻ると、
新たに二ヶ所で、ボーリングが始まっていた。


これで計五ヶ所になります。
やはり梅雨が開けると、いろいろな作業が急ピッチで行われています。


★仮設にお客様


東京からお客様がありました。
と言っても宿泊客ではありません。

ご実家は八代で、熊本地震以後度々郷里へ戻られ、
阿蘇にもボランティアとして来られています。
私が更新を続けているこのサイトを見て、ぜひ一度ということでお会いしました。

彼女は東北の震災にもボランティアに参加していて、
ソフト面で被災者の役に立てればと考えて頑張っています。

被災者になってボランティアの皆さんの有り難さが、身にしみて判ります。
時が経てば、世間の関心が薄れていき、マスコミも取り上げなくなります。
そしてボランティアの皆さんも少なくなってきました。

そんな中、彼女のように長く被災者に寄り添って、力になって頂けたら大変嬉しいです。
とくに仮設で一人で生活しているお年寄りには、
ボランティアの皆さんは大変ありがたい存在だと思います。
これからもどうぞよろしくお願いします。


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更新 平成28年7月26日6時


★夏休み自然の学校


被災した阿蘇を元気づけようと、ボランティアの一行が来られました。
一番遠い人で和歌山だそうです。
また集めたメルヘン村への募金も持ってこられました。
遠い所、そして募金も有難うございました。
大事に使わさせて頂きます。


ちびっ子より大人の数が多かった。
夏休みに入り、家族で出かけたのかな。


少ないちびっ子の中で人気があったのが、ロケット作りだった。
かつて工作や科学が大好き少年だった自分も、一人の少年を手伝ってやった。
その少年のロケットが一番真っすぐ飛んだ。
・・・ここでさり気なく自慢している。


★またまた車修理


7月18日にも書いたが、
とうとうエアコンのブロアーが回らなくなった。
ネットで調べたら、ブロアーの端を「ペンチで叩け」とあったので思いっきり叩いた。
そしたらナント回りだした!
多分モーターのブラシがすり減って、接触が悪くなっているのかな。

また回らなくなったら困るので、ネットオークションで中古品を買って自分で取り替えた。
自動車屋に頼んでも、地震のための修理車で一杯なので、いつになるか分からない。
交換は簡単。←事前にネットで調べた。
ダッシュボード下に頭を突っ込んで、ネジを一個外すだけだ。


左、外したブロアー。
右、落札したブロアー。
外した方がキレイな気がしたが、とりあえず交換した。
外した方は廃棄することなく、保管しておくことにした。

今乗っているのは平成12年製で、16年も前の車なので、色々トラブルが起き出した。
急にトラブルが起き出した原因として、年式以外にもう一つ考えられるのが、
地震の後の道路補修が、完璧に施工されていないからと思う。
一見アスファルトが新しくなっているようだが、
それはとりあえず通行可能な状態にしただけで、
まだ至る所に段差や亀裂が入っていて、通過する度に車に衝撃が走る。
これは老車には耐えられない。
ガタが出るはずだ。
もうそろそろ買い替え時期か。


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更新 平成28年7月27日6時


★夏の草原に咲く花

近くの牧場で、久しぶりに野の花を撮った。
花の写真を撮るのは、一体何ヶ月ぶりか。

地震で傷んだ阿蘇の大地には、今年も夏の花は咲いていた。


「カワラナデシコ」
緑の草原にピンク色が目立って、遠くからも認識できる。

遠くに阿蘇大橋の崩落現場の山が写っている。
悲しいかな、どの方向にカメラを向けても、地震の爪痕が写り込んでしまう。


「オオヨイマチグサ」
「月見草」と呼ぶこともあるこの花は、夕方咲き出して、朝萎んでしまう。
でもいつも昼見かけるが。


「ヒオウギ」
遠くから見た時、オニユリと思ったが、ヒオウギと言う花だった。
阿蘇の原野に咲いているとのことだが、初めて見た。

後ろの道路は、メルヘン村の下に向かう道路で、交通量も多い。
と言うか、通れる道は今はこの道しか無い。
車が途切れるのを待って撮影した。


ついでに近くにいた牛君も撮った。
牛達も地震直後の痛みから解き放されて、のんびり草を食べていた。

牛でいつも思い出すことがある。
ダイアリーママは幼少の頃、牛の尻尾を藁切り用の大きなハサミで斬りつけて、
激怒した牛に追っかけられた事がある。
その時の恐怖で、今も牛はトラウマなのだ。

ダイアリーママは、ガキの頃は近所では有名な悪だった。
家来もいて、木に登って柿を食ったり、
田んぼやあぜ道を走り回ったり、用水路に落ちて死にかけたりと、
色々武勇伝も聞かされた。
お坊ちゃま育ちの自分には、考えられない世界の話だ。


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更新 平成28年7月28日6時


★みなし仮説住宅二題


固定電話が回復しました。
これから電話での連絡は次のようになります。
TEL    0967−67−1514
FAX専用 0967−67−1548
携帯    090−7444−0515

明日
29日にはインターネット光も繋がります。

通信はやっと地震前の状態に戻りつつあります。
ニ台の電話機はダイアリーから移設。
地震で吹っ飛んでいたが、そのまま以前の設定の状態で使用できた。
結構頑丈に出来ているのですね。



TVの映りがイマイチなので配線を調べていたら、
建物の基礎部分に、ヘビの抜け殻があった。
しかもその大きさにビックリ。


この大きさからしたら、アオダイショウではないかと、
蛇に詳しいダイアリーママが言った。
しかもアオダイショウは家の守り神で、縁起が良いらしい。

このアオダイショウが基礎部分に巻き付いていたので、
地震の時倒壊を免れ、この建物を守ったのかな。

抜け殻は外さず、このまま置いておくことにした。
しかしそれにしてもデッカイ。

えっTVですか?
TVからアンテナに電源を供給するTV側の設定が、解除されていた。
再設定して、今は完璧に映りだした。
アンテナの向きは関係なかった。


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更新 平成28年7月29日6時


★災害集積場にも朝が来る


新聞に7月26日に、地震発生が「0」になったと載っていた。
やっと地震も収まったかと思ったら、
次の日、再び余震が起きた。
規模は大した事はなかった、と言うより気付かなかった。

最近関東にも地震が多発しているようで、
日本全国何処にいても、地震から逃れられない。

近くに、熊本地震で発生した流木や伐木の集積場がある。
いたるところの空き地は、この様な災害廃棄物の置き場になっている。


★今どき南阿蘇村新庁舎建設?

7月22日に書いていた「トレーラーの集団」ですが、
荷台のコンクリート柱は、道路や橋の復旧工事用ではなかった。


南阿蘇村新庁舎建設用だった。

かつて南阿蘇村は「長陽村」「白水村」「久木野村」が合併して出来た。
そして今まで三箇所に分かれていた役場を統合した、新しい役場を建設中です。
これは地震前から始まっていたが。

しかし・・・
なんでこの時期に?
復旧が先では?
そんなお金があれば、復旧復興に使うべきでは?

と、誰もが思うのは当然。
しかし村長の話では、
庁舎建設と地震災害復旧とは違う話で、
新庁舎建設の予算(国からの補助金を含む)は、地震前にはすでに決まっていて、
年度内に完成しなければ、違約金を払うことになる。

また三箇所に分かれている役場を一箇所に集約すれば、被災者が便利になり、復興も進む。

確かに、地震関連の手続きや書類集めに、三箇所の支所を周り巡って大変不便だ。
しかも三箇所とも離れているので、事前に確認することが大事になっている。

この場所の隣には、仮設住宅の建設が急ピッチで進んでいる。
新庁舎と仮設住宅、どちらの建設も大事か。


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更新 平成28年7月30日6時


★ボーリンクも七ヶ所目

メルヘン村の地質調査のボーリングも七ヶ所目に入りました。
場所も被害が大きかった箇所になりました。
調査結果が待ち遠しいです。
果たしてこの丘に、今まで通り住めるのか否か。
8月中には結果が出るらしい。






★光回線が復活


地震後のネットは、避難所での災害無料Wi-Fiや、iPhoneでデザリングをしていたが、
スピードが遅いので結構ストレスが溜まっていた。

仮設に光回線がやって来た。
久しぶりの「光」の速さ、これで快適にネットができ、更新アップもサクサクと。


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更新 平成28年7月31日6時


★これが「新阿蘇大橋」だ!



待ちにまった新阿蘇大橋のイメージが新聞に載っていた。
橋の構造は「PCラーメン橋」と呼ばれ、
採用された理由に、今回の地震で倒壊しなかった「長陽大橋」と同じ構造で、
工期も短期間に済むとのこと。

早く出来て南阿蘇のアクセスが便利になるのは良いけど・・・。
なんか平凡なデザインだ。
完成した暁には、
南阿蘇のシンボル、阿蘇の観光スポットとなるように、
橋の中央には展望台、橋は2階構造で、下は南阿蘇鉄道。
せっかく造るのだから、もう一工夫を期待します。

尚、国主導で工事を行うが、着工・工期などは未定だ。


★もう見られないこの光景


パソコン内の写真を整理していたら、阿蘇大橋が崩落する前の懐かしい写真が出てきた。
阿蘇大橋を渡りきって、国道57号線と国道325線の合流地点の交差点だ。
阿蘇の中では、ここが一番交通量が多かった。

ここにライブカメラが設置してあって、
渋滞状況などをリアルタイムでスマホで見ることが出来た。

撮影は桜が咲いているころ、交差点に立って、スマホで画像を確認・保存した。
黄色い矢印が私です。
桜の右側には散髪屋さんがあったが、ここも橋と一緒に流されてしまった。
幸いな事に、ここは深夜は無人だったので人的被害はなかった。

でももう二度とこの景色に会うことはない。
もう二度とこの交差点を通ることはない。
幾度となく、何気なく通過していた場所だが、今となっては寂しい気持ちになる。


★阿蘇へのアクセスに便利


今、熊本から阿蘇へのアクセスは「ミルクロード」か「グリーンロード」しかありませんが、
やはり「ミルクロード」経由が便利です。
しかしここに車が集中するので、時間帯によっては渋滞が激しい。

その時の渋滞状況を知るのに便利なのが「グーグルマップの交通状況」という機能です。
「低速」は渋滞中ということになりますね。

但しパソコン・アイパッド・アンドロイドでは見られるが、
なぜだかiPhoneでは見られない。
私の機種だけかな?


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このページが重たくなったので、8月1日からは5ページ目をアップします。
5ページ目は「こちら
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