風景写真-0


「なかなかきれいな写真が撮れない」「どうしたら上手に撮れるの」と、よく相談を受けますが、実はちょっとした工夫で、見違えるような写真を撮ることが出来ます。
このサイトはその「ちょっとした工夫」を皆さんに12通りのアドバイスしますので、是非実践して人々に感動を与えるような写真を撮ってください。


当ページは詳しいことは省略して、初心者の方に分りやすく解説しています。
ハイアマチュアの方、色々ご意見もおありでしょうが、このページの趣旨をご理解いただきたいと思います。


アドバイス1PLフィルターを使って空の青さや、雲の白さを鮮やかに
風景写真- PL(偏光)フィルターを使えば、空の青さや雲の白さ、また光の反射を押さえるので、草原の緑や海の青さが鮮やかに再現されます。
フィルターは二重になっていて、片方をゆっくり回して色が濃くなった箇所でとめます。
順光で撮るのが一番効果が現れます。
是非一枚そろえてください。ちょっと高価ですが。
左の写真の紅葉の葉は、太陽の光に反射して白く光っています。右の写真はその反射が抑えられて、赤色が再現されています。もちろん青空はより青く、雲もはっきり写っています。

フィルターなし

PLフィルター使用

アドバイス2広角レンズは思いっきり近づいて
広い場所を撮るのには広角レンズを使いますが、そのほかに被写体に思いっきり近づいて接写撮影が出来ます。絞りをなるべく絞れば、バックもある程度描くことが出来ます。
大事なのはバックをセンスよく、いかに取り入れるかですが。
風景写真-4 風景写真-5

アドバイス3簡単手作りのレフ版とハレ切り
レフ版
風景写真-6
写真の大きさの厚紙を準備して、台所のアルミ箔を両面テープで貼り付けます。
ハレ切り
風景写真-7
上で作ったレフ版の裏に、今度は黒色のフェルト(ホームセンターで100円ぐらい)を同じように、両面テープで貼り付けます。これで出来上がり。簡単でしょ。
でもこれは撮影に結構役に立ちます。
レフ板の使い方
被写体に一方から強い光が当たるとき、光と影とのコントラストが強すぎて写真がドギツクなります。
そこでアルミ箔のほうを上に向けてセットすると、光が下から反射して影が少なくなり、やわらかい雰囲気の写真になります。
風景写真-8
レフ板なし
風景写真-9
右側にレフ板をセット
ハレ切りの使い方
風景写真-10 逆光気味で撮影するとき、レンズに太陽の光が当たらないようにしなければいけません。
レンズのフードでは短すぎて役に立たないとき、写真のようにフエルト面をレンズのほうに向け、太陽光を遮断します。
ファインダーを覗いて、板が写りこまないように板を動かしてシャッターを切ります。

アドバイス4夕焼け小焼けで撮る夕景
一日の終わり、沈む夕日はいつ見ても感動を与えてくれます。
その太陽が沈んだら、今日の撮影は終了!ではないんですよ。太陽が沈んだ後、約30分ぐらい経ったら西の空がまた赤くなります。
歌にもあるでしょ、「夕焼け小焼けで日が暮れて」と。
「夕焼け」が太陽が沈むとき、「小焼け」は太陽が沈んだ後、空が赤くなる事です。
ちなみに夕日がきれいな季節は、晩秋から初冬にかけてです。
風景写真-11
太陽が沈むとき「夕焼け」
風景写真-12
太陽が沈んだ後「小焼け」

アドバイス5思い切って逆光で写そう
逆光で撮った写真は人の心を動かします。
バックはなるべく暗い場所を選び、作ったハレ切りでレンズ内でゴーストやフレアーが出ないようにしましょう。
風景写真-13 風景写真-14

アドバイス6風景写真は引き算で
初心者の人が写す風景写真で一番まずいのは、目の前に広がる被写体をすべて写してしまうことです。
感動の風景を全部撮ってしまいたい気持ちはよく分りますけど、一枚の写真にあまりにも色々入れすぎて感動がぼやけてしまいます。写真を見る人にその場の雰囲気を伝えることが出来ません。
あれもこれも入れずに、自分は何に感動してカメラを向けているのか、その一点だけをフレーミングしてそれ以外はすべて無視します。そう、いらないものを引き算して最後に残ったのがあなたが本当に撮りたい物です。
「目の前に広がる風景」−「思い切って捨てる被写体」=「感動の一枚」
それと意外と気づかない物に「電線」と「電柱」があります。人造物は写り込まないように、撮影位置やフレーミングに気を付けましょう。
風景写真-15 風景写真-16

アドバイス7割り箸三脚はダメ
失敗の理由に多いいのが、ピンボケですけど、これは実はカメラブレによる場合が多いいのです。(ピンボケとカメラぶれは違いますが)
カメラブレを防ぐには三脚を使用しますが、よく見かけるのが「細い割り箸タイプの三脚」で足をいっぱい伸ばし、エレベーターも一番上まで上げて撮影している人です。
でもこれは最悪!三脚はパイプ式の重くて、しっかりしたタイプを最低一本はそろえましょう。出来れば花の撮影にも便利な、ローアングル可能なタイプがいいです。
三脚の伸ばし方は、まず太いほうから伸ばしそれでも足りない場合は、エレベーター部分を引き上げます。
風景写真-17 風景写真-18
三脚は大・中・小、三種類揃えばベーターですが、まずは中型でローアングルタイプが良いでしょう。

アドバイス8フレーミングに困ったら三分割を
構図で注意したいのが、写真の真ん中に被写体をドンと入れるいわゆる「日の丸写真」です。
写真は安定していますが、バランスが良すぎてつまらなくなります。
そこでファインダー内を三等分して、その線上や交差点にあなたが撮りたい被写体を入れて写しましょう。そうすれば写真の中に、うまい具合に余白が出来て全体がまとまります。
風景写真-19 風景写真-20

アドバイス9絞り優先、シャッタースピード優先モードを使ってみよう
皆さんがお持ちの銀塩カメラやデジカメで、「絞り優先モード」「シャッタースピード優先モード」があれば積極的に切り替えて撮影してみてください。
シャッタースピードを遅くして撮れば、水が白い糸のように美しく表現できます。
また絞りを開放にセットすればバックが美しくボケます。
プログラムモードでいつまでもカメラ任せではだめですよ。
風景写真-21
プログラムモードで撮影

風景写真-22
シャッタースピード優先モード、シャッター1/8s
水の流れが白い糸のように表現される
風景写真-24
プログラムモードで撮影

風景写真-23
絞り優先モード、絞り開放
バックのボケが美しい

アドバイス10同じ花でも写すレンズは色々と
花を写すのはクローズアップレンズが最適・・・とは限りません。
いつも同じレンズで花を撮っていてはつまりません。色々なレンズを使って様々な撮り方をすれば、表現力も上がります。
もっともこのことは対象が花だけとは限りませんが。
風景写真-25
標準レンズでガクアジサイだけを切り取り
風景写真-26
広角レンズで花咲く草原をいっぱい入れて

アドバイス11意外と簡単トンボの写真
トンボの写真は意外と簡単に撮れます。
左下の写真はトンボの羽根は朝露に濡れていて、飛びたてません。もちろんトンボはこちらに気づいていますが、羽根が重たくてどうすることも出来ません。だから時間を掛けてアングルを決めることが出来ます。
右下は一度逃げたトンボは、また同じ場所に戻って来る習性を考えて、カメラを構えたままじっと待っていたらトンボは戻ってきました。
このように、その昆虫たちの習性をある程度知っていると、撮影は簡単です。
ただ、そのトンボはどこにいるのか。それは皆さんが早起きして探してください。このぐらいの努力は惜しまずに、感動の一枚を撮るために。
風景写真-27
羽根が朝露で濡れて飛べないトンボ
風景写真-28
トンボとの距離は約40cm

アドバイス12感動の風景写真、まずは早起きから
感動の風景写真は結局、日ごろ目にしない風景です。だからその写真を撮るには、みんなと同じ生活をしていたらダメです。特に朝は絶対のお勧めですタイムです。ちょっと(だいぶかな?)早起きしてカメラを担いで、いつものポイントに行って見て下さい。ね、いつもと違った風景が広がっているでしょ。
感動を与える風景写真は、まず写すあなたが感動する風景に出会わなければダメです。
早速、明日から早起き早起き。
風景写真-29
下界はまだ眠りの中
風景写真-30
くもの巣に降りた霜が朝日に輝いている

「最後に、風景写真初心者の方へアドバイス」

@自信を持って楽しく撮ろう!

「あなたの写真は、構図がどうこう露出がああだこうだ」と重箱の隅をつつく人がいますが、他人がなんと言おうが、自分がよければそれでいいのです。
写真は楽しく撮りましょう。
しかしその内、必ず壁に当たります。ちょっと違う、何かが違う、どうも思うように撮れない。
そこで本格的に勉強してください。書籍やHPを参考に、また写真に詳しい人に色々アドバイスを受けて。そうすれば、いつかその壁を越えて、自分の写真を撮れる様になります。

A他人と同じ写真を撮って満足しないで!
同じ場所、同じ時間、同じ機材、同じ被写体を撮って満足して帰途に着く人々。
これってなんなの。そんなのは全然面白くないですよね。
私の住んでいるところにも、有名な撮影ポイントは色々ありますが、あまり興味ありません。それよりも自分が見つけた、誰も知らないポイントで誰にも邪魔されずに、撮影に没頭するのは気持ち良いものです。皆さんもぜひあなただけのポイントを見つけてください。そのためには早起きや雨の日の撮影も怠らず。

B感動してください!

感動を与える風景写真は、まずあなたが感動しなければなりません。それは目の前に広がる風景や、足元の小さな花々たち全てにです。それをあなたの感性で感じて切り取り、作品にします。
では、あなたの感性を豊かにするには、どうすればいいのか。それは日ごろから、絵画や音楽、映画などを見て感動してください。綺麗、悲しい、美しい、楽しいなど、全てのことを素直に受け止めることが大事ですね。
そうすればなんでもないちょっとした風景が、とんでもなく感動を与えてあなたはシャッターを切ることになります。なにもお花畑や夕焼けだけが、感動を与える風景ではないのです。

では皆さんのご健闘を期待します。

管理人風景写真集「季節の寄り道」
ご意見ご感想は「こちら」まで

当サイト内の記事・写真等の無断転用は堅くお断りいたします。